仕事をするにあたって、細部にこだわることが重要だと思う(プロフェッショナルであろうとすればなおさら)。
逆に細部にこだわりを持たないプロフェッショナルにはお目にかかったことがない。と思う。プロフェッショナルは結果を出すことが求められている・・・結果を出そうとする人である。プロフェッショナルにとって、途中までは順調だったけど、想定外のことが起き、最終的な結果が出なかったということは、許されない。
だから、特に一つ一つの仕事をきちんと始末する。あらゆるリスクを排除しようとする。100里を進もうとする人は、90里をその半ばとする。と言う言葉があるが、この言葉のもともとの意味はそうではないだろうが、こういった解釈もできる。仕事の90%が完成した時点でほっとする。これでだいたいできた。しかし、後の10%を仕上げなければ、仕事は完成したことにならない。仕事ができると思われている人とそうでない人の違いは、それほど大きくなく、この10%にあると思う。
また、流行っている店とそうでない店で、一見 同じ(ような)料理を出しているかもしれない。しかし、顧客は選択する。つまり、ゼロか1かの世界であり、その積み重ねが、大きな差になる。だから、この10%が大きく影響する。仕込みにものすごくこだわっている店など、時々テレビで紹介されている。
他者から見えないところで、それも本当に小さなことにどれだけこだわっているか。それができるからプロフェッショナルなのだと思う。「結果は知らない、誰かに聞いて」という姿勢ではなく、完璧にやろうとする。だからこその10%のいや1%へのこだわり。
たくさんあるが、そういったメッセージをしている人たちの言葉がある
■細部にこだわることは、職人の世界でも大事
「バイオリンは楓の木からつくるんですが、その楓を育てた土から調べないと、いいバイオリンはつくれません」 「職人」永六輔 の中の職人衆語録から
■もちろん経営者も大事にしている
「私は細部を重視する。事業の成功を目指すならば、ビジネスにおけるすべての基本を遂行しなくてはいけない」 レイ・クロック(マクドナルド ファウンダー)
■あらゆる組織の「リーダー」と呼ばれる人にとっても大事
「リーダーは、小さなものに対する感覚を持っていなければならない。小さなものが存在する組織の奥深くで何が起きているのかを把握する感覚を持つ。」
コリン・パウエル(政治家、軍事家)
■昔からの格言にもある
「釘がないために蹄鉄が得られない、 蹄鉄がないために馬が使えない、 馬がないために騎手が失われ、 騎手がいないために戦闘に敗北し、 戦闘に敗北したために王国が失われた。 そしてすべては、蹄鉄の釘がなかったために起こった。」 マザーグースより
もっともっとたくさんあるが、ここではこれくらいに。
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